国際政治ジャーナリスト、哲学者、社会評論家。大阪生まれ。
内外の大学や専門学校、予備校等で哲学、倫理学、論理学、政治学等の教鞭をとる。専攻は社会哲学、政治哲学、政治学(民主主義制度・自由主義論)、政治思想史など。ドイツの哲学者カール・ヤスパース,
カール・ポパー、ハーバーマスらの研究を基礎に、独自の「形而上学的リベラリズム keike]ke」の構想を発表。欧米各地の大学等で講演活動を展開する。
 

 998年、腐敗・硬直し切った日本の学術界に訣別宣言を下し、見切りをつけて単身渡欧。ヨーロッパで発展した政治的エコロジー運動や議会運営、参加民主主義理論や制度に共鳴し、帰国後の1999年に有志を集めて「インターネット市民フォーラム」を設立。翌年2000年には直接民主主義運動世界大会に参加。2001年に第1回グローバル・グリーンズ世界大会(キャンベラ・オーストラリア)に参加。2004年にはネットワーク型の政策提言シンクタンク「エコロ・ジャパン」を設立、以降、持続可能な環境・社会政策の普及活動を中心に、首都圏で連続セミナー・講演活動を展開する。同時に、世界各国に展開するエコロジー政党(緑の党)やNGOメンバーとの交流、欧米の直接民主主義運動の研究や推進メンバーとの交流等を通じ、ネット上での討論とともに日本の市民運動の質的向上をめざし啓発を与えつづけてきた。 

一貫して追求するテーマは、ハーバーマスの討議民主主義理論の敷衍でもある「市民運動の合理化」。とかく感情論に流されやすい日本の市民運動や組織の現場において、非合理的・情緒的な人間関係にもとづく組織化を極力排した、合理的・建設的な議論による合意形成システムを徹底的に浸透させることにより、新たな社会的対抗権力の場を創造すること。これに成功し得ない限り、日本の新たな民主的社会創造の可能性は100%ありえないと断言する。 

 
 

2001年に制定された「グローバル・グリーンズ憲章」の邦訳に携わって以来、日本における世界のエコロジー政党(緑の党)の研究・翻訳・紹介役の第一人者として知られるようになる。その後欧州、アジア太平洋地域を中心に緑の党の党大会、キャンペーン等に通算20回以上参加し、現地での講演やワークショップを行う。10年にわたり、55カ国800人以上の緑の党の政治家や活動家との政策・人的交流を重ね、日本およびアジア地域における緑の政治運動の活動家として国際的に知られるようになる。2010年5月にはアジア太平洋緑の党連盟(APGN)の常任運営委員に選出される(~2011年3月まで)。 

 

2012年4月、「エコロ・ジャパン」解散後、国際政策シンクタンク機関「エコシア・インターナショナル」を設立。アジアを中心に世界25カ国の緑の党のメンバーによるグリーン&サステナビリティの普及をめざす組織の政策リーダーとして活動中。同団体の日本事務局は「エコシア総合研究所」。

 


【単行本】
 

 リベラル・パワー 日本病理社会・再生の条件』(郁朋社、2001)=単著 
欠陥議員』(共著、創芸出版、2001)=共著
国会議員の成績表』(共著、創芸出版、2003)=共著
21世紀への思想』(共著、北樹出版、2001)=共著 
その他、欧文・和文での学術論文、雑誌記事、翻訳など多数。

 

 

【雑誌掲載記事】


日本環境法律家連盟(JELF) 『環境と正義』に記事連載
NPO法人 環境文明21 『環境と文明』に論考を掲載中
『環境と文明』 2005年2月号、2006年1月号、2007年9月号、2008年4月号に記事を掲載
『環境と正義』 2002年7-12月号、2005年12月号、2006年1月号、2006年12月号、2007年1・2月号、3月号、2008年7月号に記事を掲載


学術系一般誌『現代の理論』2008年秋号(第17号)「地球環境危機への挑戦」 に記事掲載

 

市民・社会運動新聞 『ACT』 紙上で 世界の『緑の党』に関する最新活動レポートを連載(2002~2005年)
国民・住民投票を活かす会 会報に海外最新の住民投票記事を随時連載(2002~2006年)
 

 

【市民活動記録】


2007年7月実施の参院選にて「 グリーン・マニフェスト・キャンペーン を実施、産経・日経・朝日各誌その他のメディアにて掲載される。

2008年5月 第2回グローバル・グリーンズ世界大会(ブラジル・サンパウロ)に参加、気候変動ワークショップ等を開催。

2009年 カナダの若手環境活動家「メラニーマレン Japanツアー」を企画 (主催 エコロ・ジャパン) = 記事 Janjan News  オルタナ Greenz.jp  女性社長.net Ourplanet.TV  WorldShift  に掲載。

2010年4月 台湾での第2回「アジア太平洋グリーンズ大会(APGN2010)」に参加、気候変動ワークショップ等を開催 (現地新聞に記事掲載)。

2010年7月 参院選にて「グリーン・マニフェスト・キャンペーン」を実施、結果をWEB上で公表。

2010年10月 国連生物多様性名古屋会議(COP10)で  サイドイベントを企画 (主催 エコロ・ジャパン)。

2011年4月の統一地方選で「グリーン・ハーツ・キャンペーン2011」を実施/YouTube  (参考記事「日本にもできるか 緑の党/オルタナ)


 

【翻訳】
 

ドイツ緑の党 新綱領 『未来は緑』 今本秀爾監訳 (2007年12月刊行、 緑風出版)

ドイツ元環境大臣ユルゲン・トリッティン著・今本秀爾監訳 『グローバルな正義を求めて』 (2006年9月下旬刊行、緑風出版) 

「ソーラーの父」ことヘルマン・シェーアの遺作 『エネルギー倫理命法』 (2011年5月刊行、緑風出版) 

    
 

講演録 「緑の党と環境政策」 (FoE Japan 主催 ドイツに学ぶ勉強会第12回 2004年4月)

講演録 「政治のグリーン化をめざして」 (NPO「環境市民」主催 2008年7月)

対談録 「ブータンのGNHと持続可能な社会」 (NPO「環境市民」主催 2008年7月)

講演録 「ヨーロッパ緑の党の現状」 (参加型システム研究所 主催 2008年5月) 

講演録 「緑の党で世界が変わる?」 (Green Drinks Tokyo 主催 2009年9月)

講演録 「ドイツ総選挙を読み解く」 (FoE Japan 主催  ドイツに学ぶ勉強会第32回 2009年10月)

講演録 「持続可能な社会のための環境政治」 (法政大学大学院 環境学研究科 2009年10月)

講演録 「グローバル・グリーンズを日本にも」 (WorldShift Japan 2010年4月)

 


【ネット掲載記事】


グローバル・グリーンズ・ブラジル大会2008年 レポート」(オルタナ Features Story)

緑の党ロンドン市長・市議選2008 レポート」 (Janjan News)

台風の目になるか 緑の党の米大統領候補2008年」 (Janjan News)

ドイツで躍進する緑の党」 (オルタナ Features Story

台湾総選挙でも健闘した緑の党」(オルタナ Features Story)

環境活動はサブカルチャーではない 前編 後編 」(Greenz.jp オピニオン)

欧州議員が語る、ポスト生物多様性会議への期待」 (オルタナ Features Story)

欧州議会議員 イザベラ・ロヴィーン氏インタビュー」 (オルタナ Features Story)